宮崎洋史のブログ

テーマを設けず書いてます。

イタリアの魂、アメリカへ渡る。

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今日は、見ず知らずの人にスタバでコーヒーをおごる男の話を。

Starbucks Card Guy Solicits $8,700 in Coffees for Strangers

アメリカのスターバックスではスマホで支払いを済ませることが出来ます。
スマホにスタバアプリをインストールし、お金をチャージします。スマホの画面にバーコードが表示されるので、それをレジの読み取り装置にかざすと、キャッシュレスでコーヒーを買うことが出来てしまうのです。

この仕組みを使って「見ず知らずの人にコーヒーをおごってみよう」という人が現れました。彼の名前はJonathan Starkといいます。7月14日、ジョナサン氏は、自らのカードに300ドルをチャージし、そのバーコード画像をネット上で公開しはじめました。そう、バーコード画像を自分のスマホに保存すれば、誰でもコーヒーを買うことが出来てしまうわけです。

このプロジェクトの面白ところは、Jonathanだけでなく、誰でもこのカードにチャージすることが出来る点です。Jonathanはチャージ手順をネットで公開し「もしよかったらチャージしてね。よいカルマがつきますから」と呼びかけています。

するとこれまでに、回数で500回以上、金額で8700ドルがチャージされたそうです。Jonathan’s Cardのバランスはツイッターでツイートされるので一度のぞいてみてください。数分間観察するとチャージ金額が上下するのが目視確認できます。

一人で複数回チャージする人もいるでしょうから500人とは言いません。でも数百人はJonathanの呼びかけに応じ、見ず知らずの人にコーヒーを奢ったとみてよいでしょう。

でもこのカードにチャージする動機はなんなのでしょう?

アメリカ人はチャリティーが好きと言います。でもチャリティーには「困っている人を助ける」という大儀があります。Jonathanのカードの場合、受益者(コーヒーを飲む人)が誰だかわからないので一般的なチャリティーではないですよね。

Jonathanはこのプロジェクトをイタリアの風習「caffe’ pagato(支払い済みコーヒー)」に影響されて始めたようです。

イタリア南部のカフェでは、客は支払時に「 1 caffe’ pagato(一杯分余計に支払う)」とか「3 caffe’ pagati(三杯分余計に支払う) 」などと言うことが多々あるそうです。そしてカフェは、こうやって貯まった支払い済みエスプレッソを、お金のない客に振る舞うのに充てるのだと。

粋な習慣じゃないですかね。

「カフェでエスプレッソ」はイタリア人の生活の一部(と僕は理解しています。違ったらおしえて)。お金に余裕のないイタリア人もそれを体験できるとなると、社会の安定にも寄与しそうな気がします。

Jonathanのアイデアに反応した人数は数百人と、今はまだ、アメリカの人口と比べるとちっぽけな数です。今後この数が増えるのか、熱はすぐ冷めチャージする人はいなくなってしまうのか。今後しばらく、上記ツイッターアカウントを観察してみようと思います。