宮崎洋史のブログ

テーマを設けず書いてます。

ハッカーに狙われて終了。スタバカードの社会実験

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昨晩お伝えした「Jonathan’s Card」が終了してしまいました。

Jonathan’s Card: Starbucks Shuts Down Social Experiment Over Fraud Concerns

直接の理由は、スターバックス社がJonathanのカードアカウントを停止したことですが、こうなるには次のいきさつがありました。

Sam Odioという男がプログラムを書き、お金をJonathan’sカードのアカウントから自分のアカウントへ移動し始めたのです。

Odio氏は、Jonathansカードは「ヤッピーがヤッピーへコーヒーを奢っているにすぎない」と一刀両断し、自分はJonathan’sカードから盗んだお金をネットオークションで換金し、本当のチャリティー組織へ寄付するつもりと述べました。(※ヤッピー:若い都会派プロフェッショナル)

もちろんそれは、Jonathan’sカードにチャージした人達の本意ではありません。
多くの人が不快感を表明しました。

でも、Jonathan本人は怒りや不満を表明したりOdio氏を訴追することなく、成り行きをただ見守ります。Odio氏を捕まえても、他の誰かが同様のプログラムを書けば、お金の流出は止まることはないと判断したのかもしれません。

スタバ社は(カードアカウントの共有はそもそも利用規約違反なのですが)ずっとJonathan氏の実験を非公式に応援していたそうです。でもチャージする人の本意が叶わないことが明らかになった時点で、Jonathan’sカードを有効にしておく理由がなくなったのでしょう。金曜日の夜にJonathan’sカードを停止します。

Jonathan’sカードの利用にはスマホが必要なので、現時点では、Odio氏の言うように「ヤッピーがヤッピーに…」という指摘は的を射ているのかもしれません。でもスマホの価格が下がり「誰でも」スマホを所有する未来では、話が違ってくるでしょう。
Jonathan’sカードはそんな日の訪れを待つことなく幕切れを迎えたわけです。

Jonathan氏はむしろ淡々と次のコメントをJonathan’sカードのサイトに残しています。

このすばらしい実験が次の段階へ変化を遂げる時が来ました。スターバックス社から2011年8月12日午後10時(米国東海岸時間)にカードを停止するとの連絡がありました。

今回の実験は更に大規模で熱烈な事態のはじめの一歩です。ここ5日ほどの間に、赤の他人のために、多くの人が小さな親切を行っているという実例が僕達のもとに寄せられました。ドライブスルーで隣の車のために料金を支払ってあげた。Sharing a pick me up with someone who has had a rough time(←訳せません)。空港で、赤の他人のテレホンカードにチャージしてあげた。小さな親切のリストは枚挙にいとまがありません。

今夜、(コーヒーを買うための)バーコードはなくなってしまいました。けれど、そんなモノははじめから必要なかったのです。

僕達の優しさシェアする場としてのFacebookページは残します。

Keep paying it forward everyone!
Jonathan & Erica

僕はJonathan’sカードのFacebookページにいいね!をしました。Jonathanが次に実験を仕掛けるときに見落とさないように。